まんねんふで2007年08月31日

いままで、いったい何本なくしたろうか。

不思議なことに、20年ほど前に買った安いやつはまだ手許にあり、その間、よいやつも悪いやつも通り過ぎていってしまった。

呑みながら、あれやこれや文字を書いて説明して、そのままポケットから転がり落ちて去っていったらしい。

今ある3本のうち、現役はたった1本。最近はなかなか出番が少ない。もって歩くとまたなくすし、家で書く文書はほとんどワープロだし。

漱石の「酒呑が酒を解する如く、筆を執る人が万年筆を解しなければ済まない時期が来るのはもう遠い事ではなかろうと思う。」という“時期”はとうに過去のこととなり、もはや万年筆の存在も危ういのではないかと思うこの頃。

「クローズド・ノート」が公開されたら、多少の復権もあるか。