句勝負、その後2011年01月12日




( )が子規先生作。


1/1 恭賀新禧 晴天微風 忝無(かたじけなし)

  (恭賀新禧 一月一日 日野昇)

1/2 初暦白き升目が不安なり

   ため息でぴりりとめくる初暦

  (新宅に掛くる釘なし初暦)

1/3 正月や腹いつぱいの呑気かな

  (正月や橙投げる屋敷町)

1/4 日を拝み自ずから出る御慶かな

   人ごとに御慶申すが煩はし

  (御慶申す加賀のなまりや加賀屋敷)


1/5 寄せ植えて小さき幸い福寿草

  (日あたりや小窓に開く福寿草)

1/6 遣羽子は戯画の景とはなりにけり

  (遣羽子に負けてくやしき夕餉哉)

1/7 漆喰の剥落に見ゆ蓬莱図

  (蓬莱に俳句の神を祭らんか)

1/8 吸殻を埋めた日もあり割火鉢

  (小説の趣向になやむ火鉢哉)

1/9 水鳥のはじけ飛びたり霜の朝

  (水鳥のすこしひろがる日なみ哉)

1/10落語聴き殿の如くに葱鮪喰ふ

  (葱洗ふや野川の町に入る処)

1/11われこそと人には言はじなるきそす

  (水仙やゆかしがらるる白拍子)

1/12冴え冴えとシリウス間近に帰路急ぐ

  (琵琶冴えて星落来る臺かな)


秀句できず。連戦連敗の予感。



コメント

_ 尊晴 ― 2011年02月16日 17時40分46秒

●喨々と 鳴り渡る秋 平安祈る
俳写コンテスト、入選おめでとうございます。

_ チャーリー ― 2011年02月24日 19時34分53秒

子規先生の故郷・松山へ行ってきました。「坂之上の雲ミュージアム」の建物は立派でしたが、内容は少々がっかりでした。即席で作ったんですかね・・・・。しかし、久しぶりに路面電車に乗れたし、福岡-松山の往復には双発プロペラ機に乗れたし善しとしようっと!

_ さのたつ ― 2011年04月18日 21時52分00秒

先輩、ご無沙汰しています。地震の被害はなかったですか?
心配しています。

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