国連ビル解体2007年09月01日

国連ビルが耐震強度不足で建て替えられることになったそうで、最後のお別れに行ってきた。

村野藤吾の設計とは知らなかった。不明、恥ずべし。なんだか無機質な建物で、本学の風格ある校舎がうらやましかった。もっともバイトやさぼりで、学校にいる時間は同級生に比べ極めて短かったが。

が、壊されるとなるとまた懐旧の念も出てくる。初めて仰ぎ見たときのこと、つまらないドイツ語の授業、2人一部屋だった先生の研究室。「滅びしものは懐かしきかな」である。

せっかく訪れたのに、土曜日は完全閉鎖だとか。泣く泣く柵の外からの撮影となった。手前は追い出された研究室のプレハブ。

夏の終わり2007年09月03日

そこはかとなくもの悲しき水槽の中。

台風接近2007年09月05日

今度の台風はフィートウという名前らしい。ミクロネシアの花の名前だとか。実に迷惑な台風だ。せっかくのツーリングの予定がパー。

しかし埼玉に来る台風はどいつもこいつもへろへろで貫禄に欠ける。昔、九州へ毎年来ていたやつは瓦は飛ばすわ、床上浸水させるわ、臨時休校になるわで、先生が膝まで水に浸かりながら集団下校を先導するなど台風らしい風格を備えていたものだ。

停電になり、ろうそくの火を囲んで、いつもと違ったちょっとお祭り騒ぎのような中で過ごした子どものころが懐かしい。

なんてノスタルジーにふけっていると、台風に仕返しされるかも。秋晴れを待ちましょう。

ミニ・スター2007年09月06日

まだ売っていたのか! というほど珍しかった。

発売年は1972年らしい。30本入り。なんといってもパッケージの絵柄がかわいらしいし、フィルターにものどかな絵が印刷されている。面積3分の2を占める「喫煙はあなたの健康に〜」は本当にうっとうしいが。デザインを殺すばかなお役所の取り決めにはうんざりする。

ふだんのピースアコースティックと比べて短小。たまには気分を変えるのも良い。

空気について2007年09月07日

 オートバイに乗っていると地球上に空気があることをはっきりと感じさせてくれる。世間が無風状態でも、時速60キロで巡航していると、風速60キロの空気の塊が正面からぶつかって来るというわけだ。

 この空気の質感も湿度や温度によって刻々と変化する。からみついたり、刺し込んだり、するりと抜けていったり。

 ときどき飛行機のまねをして両手を横に広げると、空気断層の節理にうまくはさまって、そのままふわりと飛び立てそうな気持ちになる。

 4輪は密閉された中の空気ごと移動する。主体を囲む状況ごとが位置を変える。で、降り立ったところで別の状況に瞬時に変化する。2輪は、主体がむきだしで移動し、状況は徐々に移りゆく。移動時には途中の空気にまみれてその場のにおいをかぎ、湿気をからめとる。

 あれやこれや妄想を重ねながら、緩慢に日常から脱出する方法としてオートバイは理想的な乗り物だ。台風やら秋雨やら、締め切りやらで脱出の機会を逸している繰り言哀れなり。

デフラグ2007年09月08日

 5年ほどほっておいたらハードディスクが動脈硬化を起こして、ミラーボールが頻発するようになった。ドライブジーニアスというソフトを奮発して今日は一日大掃除。

 しかし、えらく時間がかかる。午前中から始めてまだ3分の1が終わったばかり。明日朝までかかるかな。

重陽2007年09月09日

 垣根なる菊のきせわた今朝見ればまだき盛りの花咲きにけり(後撰集)

 きょう重陽の節句。もっとも新暦では情緒もなく、くそ暑き一日なり。

 元同僚から仕事の依頼くれども、現場離れて幾星霜。脳味噌も意気も腐りきったるがゆえに辞退。すまぬ、M。

 仕事帰り、荒川土手にて先夜の野分の残骸散見す。

脳味噌さびさび2007年09月11日

 ハリーポッター、遅々として進まず。電子辞書は楽ちんだが、なにせ引く回数が多すぎてなかなか前に進まない。ほんとに、訳書が出る前には読み終わらないようだ!

September Rain Rain...2007年09月12日

 9月の雨は切なくて。

 ゆけどもゆけども雨、雨、雨。

 秋の雨にぬれつつをればいやしけど吾妹がやどしおもほゆるかも(大伴利上)

イナホミノル2007年09月14日

 かつて青雲の志を抱き上京した青年は今、過ぎ来し怠惰なる歩みを顧み、黄金の穂波に涙す。